身近な人の死後の手続きQ&A大全/文響社
相続の専門家としてこうゆう市販の本もちゃんと読んでおりますという感じです。
内容としては「死亡直後の手続き」「葬儀について」「葬儀後の手続き」「相続手続等」「生前対策」という大きく分けると5つのタイミングにおいて必要な知識が記載されている。
故人の死亡後に死亡診断書を受け取り7日以内に役所で様々な手続きが必要になるという事さえ覚えておけばあとはこの本でチェックリストを確認しながら市町村役場の担当者に相談しつつ行うという事で大方片付くだろう。しかし別途知識が必要となる遺産関係(特に不動産の名義変更)や、不知・手続き間違いなどによって損する事がある相続税などの税金関係、行っておきたい生前対策などについては各専門家を利用する方が費用対効果は高いと感じる。
この手の本は事前知識として読んでおいたほうが良いとは感じるが、法改正や手続きの変更等は結局起こるであろうことが予想されるので実際に手続きが必要なタイミングでやはり最新の情報にアップデートする必要がある。なので実際には「何を」「いつまでに」自分で行い、生前対策を含め「専門家にぶん投げる」のはどこまでかといった事を事前に確認しておくツールとして使うべきなのだと思う。また例えばこの本を読んだうえで「ここがわからないけどこれってどういう事?」といった具合に各専門家に相談する際の資料として使用するといった使い方も有効だろう。