風の歌を聴け/村上春樹
1970年の夏、海辺の町に帰省した「僕」は、友人の「鼠」とビールを飲み、介抱した女の子と親しくなって、退屈な時を送る。二人それぞれの愛の屈託をさりげなく受け止めてやるうちに、「僕」の夏はもの憂く、ほろ苦く過ぎ去っていく。(裏表紙より)
帰省から帰った「僕」の元には誕生日であるクリスマスに「鼠」から毎年小説のコピーが送られてくるし、親しくなった左手の指が4本しかない女の子にはその後二度と会うことはなかった。
30歳になった「僕」は結婚しており、地元の行きつけの「ジェイズ・バー」は小綺麗な店になってしまった。
村上春樹「鼠小説三部作」の第一作目であり村上春樹のデビュー作品。
村上春樹らしいとしか形容しようのない内容で、なんともいえない読後感を味わうことになる。哲学めいた会話、アメリカンジョークのようなやりとり、寝たことがある女の話。極め付けは架空の小説家「デレク・ハートフィールド」についての詳しい説明。そしていつも内容が記憶に残らないww
ちなみに、私はアンチ村上春樹ではなく「ハルキスト」というほどではない程度に村上春樹作品のファンです。ですが、内容を考察したり深読みしたりといったタイプではなくなんとなくこの雰囲気が好きというだけなので考察を交えた深い推敲された考えは持っておりませんのであしからず。
しかし、村上作品を筆頭に小説は読後に他人が書いている考察ブログを拝見するのが好きですww
鼠小説第二部「1973年のピンボール」へ続く