1973年のピンボール/村上春樹
さようなら、3フリッパーのスペースシップ。さようなら、ジェイズ・バー。双子の姉妹との「僕」の日々。女の温もりに沈む「鼠」の渇き。やがてくる一つの季節の終わり。(裏表紙より)
「鼠小説三部作」の第二部。
前回に引き続き出演の「僕」「鼠」「ジェイ」
僕は謎の双子の女の子と同棲中。
配電盤のお葬式。
3フリッパーのスペースシップというピンボールを探す。
ジェイに別れを告げ鼠は街をでる。
双子はどこかに帰っていった。
あらすじはこれぐらい。
あとは日常がなんとなくつづられているだけ。
なぞは謎のまま終わるお話。
話の冒頭に出てきた「直子」とは誰だったのか?
双子はどこからきてどこへ帰って行ったのか?
そこまでそのピンボールにこだわった理由は何なのか?
鼠はどうなってしまったのか?
前作に引き続き雰囲気を楽しむ小説であるのか。
というか村上春樹作品そのものがすべてそんな感じではあるが。
鼠三部作最終章「羊をめぐる冒険」に続く