山月記/中島敦
天才な「李徴」とその友人「袁傪」。
李徴は退屈な役人の仕事では満足できず、詩人になることを目指すが失敗。その後復職するが友人の袁傪はすでに出世しており、プライドと羞恥心のため人と交わることができない李徴はそんな自分に苦しみ発狂し虎になってしまう。
ある森の中で袁傪と再会し、自身のこれまでの経緯と自分が作った詩について語る。
最後に自分に二度と会いに来ることがないようにと警告し、虎の姿を見せつけ姿を消して行く。
森の中で虎となった李徴が袁傪に対し詩を披露する。それに対し天才的で素晴らしい作品だが何か足りないと思う袁傪。この評価がそのまま李徴の評価につながっているような気がし、高校卒業してすぐに就職したものの、音楽の夢が諦められず退職してミュージシャンの道へ進んだが成功できなかった自分と少し重なるところが悲しい。
私は虎にならずに司法書士になりました。よかったよかった。