不動産登記実務の流れ/その①(見積り編ー受注時)
同業者に「ホームページでふざけ過ぎやろ」って笑われたので、ちゃんと司法書士らしい記事も書くことにしました。
まじめに読書要約書いてるんですけどねww
とりあえず自分の為の備忘録兼即独の新人司法書士の方の役に立ちそうな、
「不動産登記の受注~登記~完了後」
について実務の流れを記載していければと思います。
ただし、自身の過去や普段の業務の感じで記載していますので、地域や案件によっても差異があると思います。なにかの参考にされる際にはご注意ください。
不動産会社の営業担当者様や司法書士受験生の方たちも、具体的にこんな進め方で、司法書士はこんなこと考えとるんやなーと思って見ていただけたら何かのお役に立つかもしれません。
では、こしだ司法書士事務所のある日の1日のスタートです。
とある不動産会社の新人営業マンで、古くからの友人である「ニシシ」から事務所に電話が掛かってきました。
ニシシ「不動産売買による名義変更の登記手続きを依頼したいんやけど、何を伝えたらいい??」
Q1.最初にニシシに確認すべき内容は何?
・買主様・売主様どちらの担当? → 両方担当
・売買契約成立済み? → 成立済み
・当事者の当日取引現場への出欠は? → 全員出席
・売主様は対象不動産の権利証を紛失されていない? → 所持している
・購入時の融資の有無は? → 有り
・融資金額は? → 3000万円
・融資金融機関は? → 京都XYZ銀行(チョコレート支店)
・買主様の対象不動産の購入目的は? → 居住用
・買主様の現在の居住形態は? → 賃貸マンション
ニシシ「見積りを出すのに資料は何が必要?」
Q2.見積を出すために司法書士が最低限貰っておかなければいけないモノは何?
・売買契約書(住所変更の有無確認)
・対象不動産の全部事項証明書(担保権抹消の有無等の確認)
・対象不動産の評価証明書(登録免許税の算出)
こしだ「Q2の資料について確認ができたら、見積書と取引当日の当事者様の必要書類一覧を作成してニシシ宛にメールで送っておくので確認よろしく。」
Q3.メール送信時にニシシに頼んでおいた方がよいことは?
・以下の事項につき決まったら(わかったら)教えて
「取引当日の日時・場所」
「売主様の連絡先」(権利書の確認)
「融資金融機関の担当者と連絡先」(融資内容の確認及び書類預かり)
「抵当権抹消銀行の支店担当者の連絡先」(抹消書類の確認等)
ニシシに見積書と必要書類一覧を送信し、「じゃあ、これでお願いする」と正式に依頼を受けた。
最初の段階はおおむねこのような感じです。
しばらくは見積編シリーズとしまして、次回からは見積時に気を付けておかなければいけない注意点などを検討していくことにしましょう。